真面目なあたしは悪MANに恋をする
「ケンケンに良い人が見つかればいいけれど」
片岡君が首を横に振った
「茉莉が傍にいれば、ケンには他の女に目がいかないよ。ケンもきっとわかってる。このままじゃいけないってことぐらい。でもどうしようもない不安と孤独と、必死に戦ってるんだと思う。苦しいよね。見てるだけって。何もできないのが、一番もどかしい」
片岡君が、冷えてきたココアの缶を開けると喉を潤した
「明日、遊びに来てよ。茉莉が一人で可哀想だからさ」
「ん、わかってる。明日は少し遠出して買い物をしようよ」
「そうだね。茉莉の気分転換になるといいね」
あたしは頷くと、ベンチから立ちあがった
「じゃあ、明日の朝、迎えに来るから」
「うん。待ってる」
あたしはベンチに座ってる片岡君にキスをすると、手を振ってマンションに入った
鞄の中に入ってる携帯を見ると、メールが1通、届いていた
『タイトル:久しぶり!』
送信相手の名前を見て、びっくりした
寺島君からだった
『明日、暇なんだけどさ。遊ぼうよ。茉莉と連絡がつかないし、困ってるんだよね。新しい連絡先、知ってるんでしょ? 教えてよ』
む…無理だから!
あたしは心の中で突っ込んだ
返信しない
こんなヤツに、連絡なんかしてやらないんだ
バイトも中途半端で、嘘ばっかりな奴になんかに、誰が茉莉の連絡先を教えるかっつうの
あたしはパタンと携帯を折ると、鞄の中に携帯を押し込んだ
片岡君が首を横に振った
「茉莉が傍にいれば、ケンには他の女に目がいかないよ。ケンもきっとわかってる。このままじゃいけないってことぐらい。でもどうしようもない不安と孤独と、必死に戦ってるんだと思う。苦しいよね。見てるだけって。何もできないのが、一番もどかしい」
片岡君が、冷えてきたココアの缶を開けると喉を潤した
「明日、遊びに来てよ。茉莉が一人で可哀想だからさ」
「ん、わかってる。明日は少し遠出して買い物をしようよ」
「そうだね。茉莉の気分転換になるといいね」
あたしは頷くと、ベンチから立ちあがった
「じゃあ、明日の朝、迎えに来るから」
「うん。待ってる」
あたしはベンチに座ってる片岡君にキスをすると、手を振ってマンションに入った
鞄の中に入ってる携帯を見ると、メールが1通、届いていた
『タイトル:久しぶり!』
送信相手の名前を見て、びっくりした
寺島君からだった
『明日、暇なんだけどさ。遊ぼうよ。茉莉と連絡がつかないし、困ってるんだよね。新しい連絡先、知ってるんでしょ? 教えてよ』
む…無理だから!
あたしは心の中で突っ込んだ
返信しない
こんなヤツに、連絡なんかしてやらないんだ
バイトも中途半端で、嘘ばっかりな奴になんかに、誰が茉莉の連絡先を教えるかっつうの
あたしはパタンと携帯を折ると、鞄の中に携帯を押し込んだ