真面目なあたしは悪MANに恋をする
「段取りが悪いなあ」

マサが食べ終わったバーガーの包み紙を片手で丸めた

「じゃあ、マサ君はどうしたいの?」

「そりゃあ、決まってるよね。茉莉と一緒に買い物がしたいよ。チョーは、葉南さんとしたいんでしょ? 買い物。買い物じゃないことでもいいけど」

マサの言葉に、片岡君の顔が真っ赤になった

「歩いていける距離にあるみたいだけど…ね。そういう場所が」

マサがにこっと笑う

「マサ!」

片岡君はぷいっと横を向くと、深呼吸しているのがわかった

葉南は苦笑してる

付き合って2か月以上たつっていうのに、この二人はまだなんだ

私なんて、会ったその日やっちゃうのに…ね

寺島君ともそうだったし、マサとも…すぐだった

葉南はきっと自分の身体を大切にしてきたんだね

だから無条件に、愛される

大切にしてるから、まわりの大切にしてあげたいって思う

私にはそういうオーラがないんだろうなあ

< 231 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop