真面目なあたしは悪MANに恋をする
千明を送って自分のアパートに帰る頃には、もう日付を跨いでいた
腕時計についている針は、深夜零時半をさしている
俺はすっかり血がとまった傷口を見ながら、アパートの階段をのぼった
痛いけど、それほど深くはないみたいだね
病院に行かなくても平気そうだし、シャワーで血を流したら、今日はもう寝ようっと
2階の廊下を歩きだすと、自分の部屋の前に人影があった
ドアの前で座り込んでいたのか、俺と目が合うなり、人の影は長く伸びた
「今夜、泊めてくんない?」
ケンが苦笑して、肩すくめた
俺は鍵を出すと、キーホルダーを指先に差し込んでクルクルとまわした
「とうとうヤッたの?」
「たぶんね。二人とも部屋から出てこないからさ…戻るに戻れなくて、ね。俺もさ」
ケンがツナギのポケットに両手を突っ込んで、口を尖らせた
「まだ確定じゃないんだ。チョーは、慎重派だよね。付き合ってもう4ヶ月は過ぎるでしょ?」
俺は鍵穴に鍵を差し込んだ
くるりと手首を返すと、がちゃりとロックが外れる音が聞こえる
腕時計についている針は、深夜零時半をさしている
俺はすっかり血がとまった傷口を見ながら、アパートの階段をのぼった
痛いけど、それほど深くはないみたいだね
病院に行かなくても平気そうだし、シャワーで血を流したら、今日はもう寝ようっと
2階の廊下を歩きだすと、自分の部屋の前に人影があった
ドアの前で座り込んでいたのか、俺と目が合うなり、人の影は長く伸びた
「今夜、泊めてくんない?」
ケンが苦笑して、肩すくめた
俺は鍵を出すと、キーホルダーを指先に差し込んでクルクルとまわした
「とうとうヤッたの?」
「たぶんね。二人とも部屋から出てこないからさ…戻るに戻れなくて、ね。俺もさ」
ケンがツナギのポケットに両手を突っ込んで、口を尖らせた
「まだ確定じゃないんだ。チョーは、慎重派だよね。付き合ってもう4ヶ月は過ぎるでしょ?」
俺は鍵穴に鍵を差し込んだ
くるりと手首を返すと、がちゃりとロックが外れる音が聞こえる