真面目なあたしは悪MANに恋をする
「ま…茉莉は? だってマサ君は茉莉が好きなんでしょ! なんで?」
あたしは立ちあがって、マサ君を睨んだ
マサ君は手鏡を持ったまま、あたしを見ると、笑顔で鏡をあたしに向けた
「俺より、葉南さんのほうが凄いよね」
あたしは鏡にうつる自分の首を見た
え? ええ?
首には無数の痣があった
ゆっくりと片岡君のほうに振り替えると、片岡君の視線が窓のほうへと動いた
「片岡君! これじゃ、恥ずかしくて…」
「まあ、いいんじゃないの」
マサ君が楽しそうに笑った
「それよりマサ君のこれは、ナニ!」
あたしはマサ君の首を指でさした
「茉莉に会ったよ」
マサ君の言葉に、あたしは目を丸くした
「え? 捜してくれたの?」
マサ君が首を横に振る
「塾の前を通ったら、茉莉がバイトしてたから。腕の傷、手当てしてもらった」
「良かったな」
片岡君が、納得した顔で頷いた
「まあね。茉莉が無事に生きてるって、とりあえず葉南さんに報告しておこうと思ってさ。じゃ、俺はバイトに行くから」
マサ君はひらひらと手を振ると、部屋を出ていった
あたしは立ちあがって、マサ君を睨んだ
マサ君は手鏡を持ったまま、あたしを見ると、笑顔で鏡をあたしに向けた
「俺より、葉南さんのほうが凄いよね」
あたしは鏡にうつる自分の首を見た
え? ええ?
首には無数の痣があった
ゆっくりと片岡君のほうに振り替えると、片岡君の視線が窓のほうへと動いた
「片岡君! これじゃ、恥ずかしくて…」
「まあ、いいんじゃないの」
マサ君が楽しそうに笑った
「それよりマサ君のこれは、ナニ!」
あたしはマサ君の首を指でさした
「茉莉に会ったよ」
マサ君の言葉に、あたしは目を丸くした
「え? 捜してくれたの?」
マサ君が首を横に振る
「塾の前を通ったら、茉莉がバイトしてたから。腕の傷、手当てしてもらった」
「良かったな」
片岡君が、納得した顔で頷いた
「まあね。茉莉が無事に生きてるって、とりあえず葉南さんに報告しておこうと思ってさ。じゃ、俺はバイトに行くから」
マサ君はひらひらと手を振ると、部屋を出ていった