真面目なあたしは悪MANに恋をする
「大丈夫?」

ナツがあたしの肩をポンと叩く

あたしはハッと顔を上げると、ナツの目を見る

すぐに世界が歪み、喉がきゅーっと痛くなる

目頭が熱い

胸が痛い

肺が苦しいよ

「あたっ…あ、あたっ…だって…ま……っり」

言葉にならないっ

一粒の大きな涙が、あたしの頬を流れ落ちていく

それがまるで始まりの合図みたいな感じで…一度流れ出た涙は、次から次へと滝のように溢れだした

「泣いて、いいよ」

ナツの言葉に、他のメンバーが大きく頷いた

「う…うわあぁぁぁん」

あたしはナツに抱きつくと、声をあげて泣きだした

仲の良いメンバーの他に、保育科のクラスメートがクリスマスパーティをしている大学の食堂で、あたしは泣いた

涙が枯れてしまうまで、あたしは泣き続けた
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