真面目なあたしは悪MANに恋をする
「やっぱりこれ…多いよ」
2階にあがってきた鈴菜が、俺の部屋に入ると口を開いた
俺は鞄を畳の上に置くと、鈴菜に振り返った
「とりあえずそれで遣り繰りしてみて。余ったら貯金でもしてよ。溜まったら旅行に行くっていうのでもいいし、一人暮らしの資金にしたっていいよ」
「でも…」
「いいんだ。俺の身の回りのことしてもらってるんだし、母の面倒も見てもらっちゃってる状態なんだからさ。気にしないでよ。1ヶ月のお給料だと思って」
俺は鈴菜の肩を叩いた
「OLだってこんなに貰ってないよ?」
「そう? ま、いいじゃない。貰えるときに貰っておきなって。俺だって、バイトによって出せるお金が上下するんだから」
俺は笑うと、凝り固まった肩を腕をまわしてほぐした
「ねえ、透理君のバイトって何? 私、聞いてなかったよね?」
「あれ? 言ってない?」
俺はとぼけた声を出した
言ってないよ
聞かれても真実を答えるつもりはないけどさ
でも俺の好みの女性は知ってるよね?
それで想像してよ
「ホストだよ」
きちんとホストとしてバイトを始めたのは、つい最近だけどね
ケンのお勧めの店で、働いてるよ
ちゃんと稼がないと…って思ったからさ
小遣い稼ぎ程度じゃなくて、ちゃんと金になるようにしないとさ
鈴菜に満足してもらえる生活にならないだろうし…後悔はさせないって言った手前、それなりに働かないとね
2階にあがってきた鈴菜が、俺の部屋に入ると口を開いた
俺は鞄を畳の上に置くと、鈴菜に振り返った
「とりあえずそれで遣り繰りしてみて。余ったら貯金でもしてよ。溜まったら旅行に行くっていうのでもいいし、一人暮らしの資金にしたっていいよ」
「でも…」
「いいんだ。俺の身の回りのことしてもらってるんだし、母の面倒も見てもらっちゃってる状態なんだからさ。気にしないでよ。1ヶ月のお給料だと思って」
俺は鈴菜の肩を叩いた
「OLだってこんなに貰ってないよ?」
「そう? ま、いいじゃない。貰えるときに貰っておきなって。俺だって、バイトによって出せるお金が上下するんだから」
俺は笑うと、凝り固まった肩を腕をまわしてほぐした
「ねえ、透理君のバイトって何? 私、聞いてなかったよね?」
「あれ? 言ってない?」
俺はとぼけた声を出した
言ってないよ
聞かれても真実を答えるつもりはないけどさ
でも俺の好みの女性は知ってるよね?
それで想像してよ
「ホストだよ」
きちんとホストとしてバイトを始めたのは、つい最近だけどね
ケンのお勧めの店で、働いてるよ
ちゃんと稼がないと…って思ったからさ
小遣い稼ぎ程度じゃなくて、ちゃんと金になるようにしないとさ
鈴菜に満足してもらえる生活にならないだろうし…後悔はさせないって言った手前、それなりに働かないとね