真面目なあたしは悪MANに恋をする
ヒーロー気取りの青族
-ケンケンside-
『最近、あちこちのショーを荒している暴走族がいますので、みんなも気をつけるように』
スーツを着た上司がそれだけ言うと、そそくさと帰って行った
気をつけるように…って、何をどう気をつけりゃいいんだよって突っ込みたくなる
来なければ、「良かったね」で話は終わる
が、来ちゃった場合の対策法くらい出してくれればいいのに
怖い思いをするのは、現場で働いている奴らなのに…な
「ちょっと!」
俺はリンに腕をぐっと掴まれた
まだジャージ姿の俺は、テントの中でペットボトルを片手に立っている
「はい?」と返事をしながら、俺は首を横に倒した
「無理しなくていいからね」
「何をっすか?」
「バイクアクションと、変な奴らが来てもやっつけようなんて思わなくていいのよ」
「バイクアクションなら、任してって言ったじゃないっすか。俺、バイク、好きっすから」
「なら…いいけど」
リンがまだ不安そうな顔で立っていた
俺はリンの頭をポンポンと叩く
「平気っすよ。無理はしませんって」
俺はリンに微笑んだ
「あ…そうだ。ご褒美、期待してますから」
「え? 本当に? その気でいるの?」
「もちろんっすよ」
「あげないわよ」
「欲しいっす」
「……無理」
「それでも欲しい」
『最近、あちこちのショーを荒している暴走族がいますので、みんなも気をつけるように』
スーツを着た上司がそれだけ言うと、そそくさと帰って行った
気をつけるように…って、何をどう気をつけりゃいいんだよって突っ込みたくなる
来なければ、「良かったね」で話は終わる
が、来ちゃった場合の対策法くらい出してくれればいいのに
怖い思いをするのは、現場で働いている奴らなのに…な
「ちょっと!」
俺はリンに腕をぐっと掴まれた
まだジャージ姿の俺は、テントの中でペットボトルを片手に立っている
「はい?」と返事をしながら、俺は首を横に倒した
「無理しなくていいからね」
「何をっすか?」
「バイクアクションと、変な奴らが来てもやっつけようなんて思わなくていいのよ」
「バイクアクションなら、任してって言ったじゃないっすか。俺、バイク、好きっすから」
「なら…いいけど」
リンがまだ不安そうな顔で立っていた
俺はリンの頭をポンポンと叩く
「平気っすよ。無理はしませんって」
俺はリンに微笑んだ
「あ…そうだ。ご褒美、期待してますから」
「え? 本当に? その気でいるの?」
「もちろんっすよ」
「あげないわよ」
「欲しいっす」
「……無理」
「それでも欲しい」