真面目なあたしは悪MANに恋をする
「あと3年は結婚しそうにないね」

マサが冷静に突っ込みを入れた

「あと3年で、赤族の奴らがこの家から居なくなるか…てのが問題だよなあ。じゃなきゃ、結婚してもこの家はうるさいよ」

ケンケンが、真面目な顔で腕を組んだ

「そうだよねえ。嫁いできた葉南が大変だよ」

茉莉もケンケンの言葉に、うなずいた

「赤族がいなくなっても、この家はうるさいままだと思うけど」

僕がぼそっと呟いた

「え? なんで?」

ケンケンが大きな目をして、聞いてきた

「ケンもマサも、透理も。しょっちゅう来ては、騒ぐだろ?」

「まあ…騒ぐよね。やっぱチョーの家だし、なんか安心できるからね」

マサが僕の言葉に納得する

「子供が生まれてもさあ。週1くらいで集まりそうだよなあ」

ケンが大きくうなずく

「…なら、この家が静かになることはないんじゃない?」

僕は呆れたように言った

「ま、仕方ないね」

マサが笑う

「チョーの家っすから」

ケンも肩を竦める

「近所迷惑にならない程度にしてよ」

僕は、ケンとマサに向かって口を開いた



「片岡家はこれかもずっと、騒がしいままで過ぎていくのでした!…てね」

葉南の言葉に、居間にいる全員が声をあげて笑った


【番外編】本日悪MAN家は賑やか
      終わり
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