真面目なあたしは悪MANに恋をする
「と…とりあえず飲み物を頼もうかぁ。なっ、飲み物!」

幸助が声を裏返しながら、メニュー表を手に持った

「片岡は何を飲むんだ?」

「ウーロン茶」

「え?」

幸助の顔が固まる

「駅まで迎えに行かなくちゃだから」

夜中に、葉南を一人で歩かせるわけいかないから、車で葉南を迎えに行きたい

それに合コンなら、酒を飲みたくない

もともと飲む気もなかったし

「えっと…じゃ、俺、ビールで」

アキラが明るい声で言った

みんながアルコールを頼むなか、僕はウーロン茶を頼んだ

乾杯をし、アルコールが入った彼らの会話は盛り上がる

僕は会話に合わせて、適当に笑い…ときどき腕時計で時間を確認した

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