真面目なあたしは悪MANに恋をする
「葉南先生っ! 紹介してっ」
店の外に出てきたヨウコ先生が、がしっとあたしの手を握ると目を輝かせた
「は…はい?」
あたしは驚いて声が裏返る
「さっきの格好いい子、弟なんでしょ」
「ええ?」
あたしは目を丸くした
「年下ってあんま興味ないんだけどぉ。あの子は特別よ。格好良いもの」
「お…弟?」
あたし、一人っ子だけどっ!
「え…あれ? さっきの子が、『姉には彼氏がいるんでお手柔らかに』って微笑んでたよ」
片岡君が?
もしかして気を利かせてくれた…とか?
さりげなく片岡君が「彼氏がいる」説を唱えてくれたのは嬉しいけど、片岡君と姉弟なんて…
「お…弟には、か、彼女が…」
あたしは何度も舌を噛みながら、言葉にする
「ええ? 彼女いるのぉ」
「た…たぶん」
「ヨウコ先生、あれでフリーなわけないじゃないですか!」
外に出てきたケイコ先生が、にこっと笑った
「そうだよねえ。ああ、ずるいなあ、葉南先生は。あんな格好良い弟がいたら、毎日のように目の保養になる」
ま…毎日、会えてないし…弟じゃないし!
「ああ、仕方がない! 今夜は、消防士で我慢してやる」
ヨウコ先生が、あたしの腕を掴むと店の中に入って行った
か、帰りたいよぉ
コンパを片岡君に見られていると思うと、なんか怖いんだけど
店の外に出てきたヨウコ先生が、がしっとあたしの手を握ると目を輝かせた
「は…はい?」
あたしは驚いて声が裏返る
「さっきの格好いい子、弟なんでしょ」
「ええ?」
あたしは目を丸くした
「年下ってあんま興味ないんだけどぉ。あの子は特別よ。格好良いもの」
「お…弟?」
あたし、一人っ子だけどっ!
「え…あれ? さっきの子が、『姉には彼氏がいるんでお手柔らかに』って微笑んでたよ」
片岡君が?
もしかして気を利かせてくれた…とか?
さりげなく片岡君が「彼氏がいる」説を唱えてくれたのは嬉しいけど、片岡君と姉弟なんて…
「お…弟には、か、彼女が…」
あたしは何度も舌を噛みながら、言葉にする
「ええ? 彼女いるのぉ」
「た…たぶん」
「ヨウコ先生、あれでフリーなわけないじゃないですか!」
外に出てきたケイコ先生が、にこっと笑った
「そうだよねえ。ああ、ずるいなあ、葉南先生は。あんな格好良い弟がいたら、毎日のように目の保養になる」
ま…毎日、会えてないし…弟じゃないし!
「ああ、仕方がない! 今夜は、消防士で我慢してやる」
ヨウコ先生が、あたしの腕を掴むと店の中に入って行った
か、帰りたいよぉ
コンパを片岡君に見られていると思うと、なんか怖いんだけど