真面目なあたしは悪MANに恋をする
「いつからか知ってる?」

あたしは戻ってきた携帯を閉じると、ナツを見た

「合コンの翌日には……」

言い難そうにナツが言葉にしてくれる

「葉南がトイレに立った時に、言ってたよ
葉南が好きなのを、みんな知ってたし、付き合うならきちんと葉南に言うべきだって言ったんだけど……」

ナツが申し訳なさそうに頭をぺこっとさげた

「ごめん。こんなことになる前に、うちらで葉南に言っておくべきだったよね? まさかクリスマスパーティの途中で、会いに行っちゃうなんて思わなかったから」

「ううん、ナツたちが悪いわけじゃ…ないよ」

あたしはまたため息をついた

合コンの翌日って…何、それ

あたしを何だと思ってるの?

その後も普通に、「寺島君とはどう?」って聞いてきたよ…茉莉は

もうあの時には、付き合ってたんだ

どうして言ってくれないの?

なんで黙ったまま、協力しているふりをしていたの?

あたし、騙されたんだ

茉莉に

そして寺島君にも
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