真面目なあたしは悪MANに恋をする
「な…何ですか?」
片岡君は驚いたような声をあげる
「ま…茉莉は、友達なんですっ! 短大の友達で…あの、すごく怖がってたから」
あたしの言葉に、片岡君が『ふぅ』と息を吐きだした
「騙されたんじゃないの? 友人を恨んでないの? 憎んでないの? 痛い目に遭えばいいって思わないの?」
片岡君の目が冷たい
氷のような鋭い視線であたしを見てきた
「そりゃ…二人で黙って付き合ってるのを知った時は…ちょっとそう思ったけど…でも本当に怖い思いをしている場面に立ち遭ったら、そんなこと思えないよ」
ふっと口を緩めると、片岡君がぽんぽんとあたしの頭を優しく叩いた
ポケットから携帯を取り出すと、片岡君はどこかに電話をし始めた
「女には手を出すな。男二人だけにしろ。女はそこら辺に放っておけ」
片岡君は携帯と閉じると、あたしの目を見た
「これでいいですか?」
「あ、うん。ありがと」
片岡君は携帯を胸ポケットにしまった
「チョー、車、どうしますぅ?」
一人の男が、片岡君に声をかけてきた
「あ? バラして、金になるもんだけ持ち帰れ。どうせあいつら、近くにもう一台、車があんだからいいだろ」
あ……バイトのときの会話、聞いてたんだ
片岡君は驚いたような声をあげる
「ま…茉莉は、友達なんですっ! 短大の友達で…あの、すごく怖がってたから」
あたしの言葉に、片岡君が『ふぅ』と息を吐きだした
「騙されたんじゃないの? 友人を恨んでないの? 憎んでないの? 痛い目に遭えばいいって思わないの?」
片岡君の目が冷たい
氷のような鋭い視線であたしを見てきた
「そりゃ…二人で黙って付き合ってるのを知った時は…ちょっとそう思ったけど…でも本当に怖い思いをしている場面に立ち遭ったら、そんなこと思えないよ」
ふっと口を緩めると、片岡君がぽんぽんとあたしの頭を優しく叩いた
ポケットから携帯を取り出すと、片岡君はどこかに電話をし始めた
「女には手を出すな。男二人だけにしろ。女はそこら辺に放っておけ」
片岡君は携帯と閉じると、あたしの目を見た
「これでいいですか?」
「あ、うん。ありがと」
片岡君は携帯を胸ポケットにしまった
「チョー、車、どうしますぅ?」
一人の男が、片岡君に声をかけてきた
「あ? バラして、金になるもんだけ持ち帰れ。どうせあいつら、近くにもう一台、車があんだからいいだろ」
あ……バイトのときの会話、聞いてたんだ