LOVE GAME


「ふーん、そんなことがあったの。」

今あたしはきょうちゃんに
昨日の事を報告中。


「家に帰ったら母さんから
顔赤いよって言われたし」

「だろうね。今も赤い。」

きょうちゃんは笑った。


「もーぅっ。きょうちゃんっ」
「ごめん、ごめん。」



「あんな、このネックレスってさ
Flowergirlじゃない?」

きょうちゃんはネックレスを
触りながら言った。

「うん。先輩のお姉さんが働いてるの。」


いーなぁといいながら
きょうちゃんはネックレスを
眺めていた。


「今度お店に行くから
挨拶しに行こうかなっ」

「えーじゃあ。あたしのも買ってきて」

「きょうちゃんあたしお金ないよ〜」

「あんなは今月1年記念日だから
ピンチなんだ〜」

この幸せもの〜っ
きょうちゃんにそう言われて
あたしはまた赤くなった。



この時から
あたしのGAMESTARTの
カウントダウンは始まって
いたのかもね――――・・・・・・・





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