赤い想い
春のひだまりの中、
いつもどうり
少し騒がしい中
授業が進んで行き、
体育の時間になった。
体育は遊べるし
サボることもできるから、
みんな大好きな時間。
種目は選択で
私も友達と卓球を選び
ワイワイとやっていた。
「咲も少しはやろうよー。」
窓から下の体育館を見ている
咲に話しかければ、
「結衣、私は苦手なの。」
とクールに返事を返された。
私も咲の隣に行き、
窓から下を見れば、
楽しそうに走る
クラスの男の子達がいた。
ああ…
下の階ではバスケを
やっているんだ。
しばらく2人でぼんやり
見てれば、
剛と達平君が
「やらないの?」
と聞いてきたから、
「やるっ!!」
と言ったけど、
やっぱり咲はやらなかった。
ただ今度はちゃんと
私を見ていてくれた。