You love...
先生の後に続いて
中に入り、席についた。




先生はいつものテンションで
朝礼を進める。



あたしは下を向く。





カラフルなはずなのに、
あたしの目には白黒しか映らない。



色がなくなった…。
あたしの中だけ。





下の向きすぎで首が悲鳴を上げる。
でも今のあたしには…
心のほうが悲鳴を上げてた。




一筋の雫が机に零れた。





「なんだ?一ノ瀬体調悪いのか?」
「…。」
「い、一ノ瀬?」




みんなの視線を感じる。




その中に…
比呂くんの視線もあったかな?
わからない。




ただ机を見つめてた。



< 27 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop