You love...
学校の屋上…。



古びたドアを開けると、
秋になりかけの風が俺を包んだ。





9月の7時前の空は薄暗い。



でも…
俺は見つけた。





薄暗くても見つけた。



「麻帆」
「……比呂、くん?」





俺は麻帆を抱きしめた。
ヤバィ…。
こいつ相当痩せた!!




1週間近くでこんなに痩せるんだ。




でも痩せても
麻帆は麻帆のままだった。





「麻帆ごめんな」
「…別れたんだから…いいよ」
「違うんだ、麻帆」
「ぇ?」





俺は麻帆をそっと離した。


そして事実をすべて話した。




――――――――――――

――――――――

――――


< 38 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop