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裾で唇を擦った。
摩擦でヒリヒリ唇が痛い。




だけどそんなの関係なく
擦り続けた。





バッグを持って立ち上がった。



「健くんがそんな人とは思わなかった」





それだけ言うと
走って逃げた。




涙が頬を伝う。




「お、麻帆…どうしたんだよ!?」





玄関を飛び出した途端、
比呂くんにぶつかった。




「おいっ!麻帆っ」




あたしは走り逃げた。






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