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走ること数分。




今回はすぐ見つかった。



「麻帆っ!」
「…比呂くん」




真っ赤な目をした麻帆。
額には少し汗をかいていた。




「ご、ごめっ…あたし」
「麻帆は悪くねぇよ」




優しく頭を撫で手を握った。





「近くの公園に入ろ」
「うん」




元気がない麻帆をベンチに座らせ、
その横に座った。





「あたし…ショックだよ」
「ん?」
「健くんのこと友達しか思ってなくて」
「うん」
「いきなりあんなこと…されて」
「そうだよな」




苛々してる。
だけど何故か心は落ち着いてた。




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