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街の中にリオはいた。




小さな背中が震えていた。



「リオ」
「比呂くん…麻帆」
「健の話し…聞いたよな?」
「…うん」





俺より先に口を開いたのは麻帆だった。




「ごめん…話しがわからないんだけど」
「…麻帆には黙ってたんだけど…」
「なにを?」
「あたしね……健がスキなの」
「ぇ…聞いてないよ」
「ごめん」
「協力したのに」




麻帆はリオに抱きついた。
なになに?
女子の友情かな?





「正直さ…わかってたんだよね!」




リオは遠くを眺めて言った。




「健は麻帆を見る目がみんなと違ってた」
「お前…気づいてたのか!?」




俺は声を荒く出した。




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