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-数分後-



「できたよ」



静かなトイレに響いた声。




そっと目を開けると…
目の前の鏡に別人の自分が映った。




夕日がトイレの窓を割って射しこむ。



その夕日と一緒に…
あたしが映ってた。




「可愛いじゃん!!」
「そ、そうかな?」
「うん!比呂くんも驚くね」
「だといいけど」
「…健はどうかな?」
「…忘れてって言ったのは健くんだよ」
「そうだよね」



リオも笑顔になったし…
教室戻るか。





あたしとリオは教室に戻った。




ドアを開けると、
みんなの視線を浴びた。





その中でも一番強い視線…比呂くんだ。




比呂くんは早足で近寄ってきた。




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