Dear俺様教師【完】
「何なんだテメェ!!」
男達が先生に威嚇の目を向ける。
それを先生は無視して、私を見てる。
「何されたんだ??実来」
「テメェ無視してんじゃねーぞ!!」
男の拳が先生に向かう。が、それを大きな手のひらで受け止める先生。
そして、ドスの利いた声で放った。
「心配するな。俺が後で相手してやるから・・」
「なっ・・・!!」
先生は手のひらの拳を離すことなく、私に問いかける。
「なぁ、実来・・何された??言ってみ??・・お前の答えによっちゃ俺、こいつら殺すぞ??」
もはや鬼の目。
「何も・・されてない・・・ただ・・制服・・破られて・・太もも・・触られて・・・」
「それだけで十分だ・・・。」
そう言って先生は、男の拳を掴んだまま、男の手を捻った。
鈍い音がした。
「いだーー!!痛い痛いて、てめぇ!!」
男の悲痛の声がトイレ中に響き渡った。
たぶんあの角度だったら手首の骨折れてると思う。
だけど先生は容赦しなかった。
他の男達は逃げた後だった。
先生は、その男を壁に叩きつけ、「このクズ共が、俺の女に手出してんじゃねーぞ」と言って。髪の毛を掴み、頭を壁にぶつけよとしていた。
「先生やめて!!もう、いいですから・・・」
これ以上先生の手を汚すわけにはいかない。そう思ったらそう叫んでた。
すると先生は男から手を離し、私を起こしてくれた。
「歩けるか??」
「は、はい・・」
もう普通の先生に戻っていた。
そして、私達はその場から立ち去った。