Dear俺様教師【完】
2時間くらい走らせた場所で、先生は車を停めた。
「着いたぞ」
「へっ??」
だってここ、暗くて何も見えないよ~(涙)
車のドアを開けた瞬間、心地いいさざ波の音と、潮の匂いがした。
「・・・・・ここ」
「海だ。」
海・・
「こっちだ・・・」
「ちょ、先生・・・」
先生は、私の手を引っ張って歩いた。
ちょっとした草むらを抜け、着いた浜辺は、夜の月明かりが水面を照らしていた。
時刻は午後8時。
もちろん海には誰も居ない。
「綺麗・・・・」
「俺の気に入ってる場所なんだよ」
6月終わりの暑い空気を、潮風が少し気持ちいい空気に変えてくれた。