Dear俺様教師【完】
『実来・・・ごめん』
先生が急に謝りだした。
「・・・せ、先生??」
涙が出てることがバレないように、必死で話した。
『お前の事だから、俺様の声を聞きたくなったんだろ??』
電話の向こうでは、絶対いつもの意地悪な笑みで言ってるような気がした。
「べ、別に・・違いますよ!!」
『・・・・って言うのは冗談。まさか、電話掛けてくるとは思わなかった』
「先生、何かあったんですか??私・・・何か変な事聞いちゃいましたか??」
『いや・・お前のせいじゃない・・悪いな・・ちょっと家族と色々問題があってな・・お前を巻き込むわけにもいかないし、それで連絡はしてなかったんだが・・』
「そうだったんですか・・・」
家族の問題・・・・か・・・
確かに、私が立ち入る話じゃないかもね・・
「もう大丈夫なんですか??」
『ああ。さっき話しが済んだから・・もう大丈夫っ』
「ならっ明日から、またお家に遊びに行ってもいいですか??」
『ああ。心配掛けて悪かったなっ・・・・・』
「・・・・・っ・・・・」
『実来??』
「私、先っ・・生と会話がっ・・なくて・・寂しっ・・かった」
抑えてた涙が・・一気に出てきた。
私・・・・こんなにも先生を必要としてたんだ。
『ごめんな・・実来・・・』