Dear俺様教師【完】
「な、何でここに・・・」
「電話中だった??」
「あ、・・・うん・・・」
「今、ちょっとそこまで出てこれないか??」
「え??」
「話があるんだ」
「話って・・・何・・」
「ここじゃ長くなるから出来ないんだ」
「あ、ちょ・・ちょっと待ってて・・」
先生の声が聞こえたから、私は玄関から離れ、キッチンまで向かった。
『・・・来!!・・実来?!』
「あ、ごめんなさい先生・・・」
『何で宍戸が来てるんだ??』
先生はちょっと焦った声。
「なんか・・話があるみたいで・・・」
『断れ!!絶対だ・・・』
「で、でも・・すぐ終わるかもしれませんし・・ちょっと行ってきます!!また、掛けなおします!!」
『実来!!み・・・・』
私は電源を切った。
章吾が来た時一瞬、保健室の会話が頭をよぎった。
もしかして章吾は悩んでるんじゃないか・・??
それを相談に私の所に??
そんなバカな考えが、グルグルしていた。
私、裏切られたのに・・・
裏切られたはずなのに・・・・
どこかで、期待していた・・・
・・・のかもしれない。
私は、章吾と近くの公園に向かった。