Ｄear俺様教師【完】

「私は確かに裏切られました･･･だけど、章吾が私を抱き締めてくれたんです。私の為に土下座をしてくれたんです。謝ってくれたんです!!」


「お前は本当にバカだな」


「バ、バカって････章吾は本気だったんです。私はそんな章吾をもう一度信じたいんです!!」




そしたら先生は、携帯を取り出した。




「宍戸に今すぐ電話しろ」


「え??」


「付き合うつもりはないって」


「先生･････嫌です」


「電話しろ」


「嫌です･･･」


「実来!!」


「先生に何が分かるんですか?!」


「なんだと??」


「先生に私の気持ちの何が分かるって言うんですか?!好きな人に裏切られたけど、忘れられない気持ち!!私は章吾を本気で愛してたんです!!先生にこの気持ちが分かりますか?!」


「裏切られた奴に、のこのこと騙されに行くお前の気持ちなんて、分かりたくないな」


「･････先生。もういいです･･。先生なら分かってくれると思ってたのに････先生なんて大嫌いです!!」




私は、全速力で走った。



もう先生の顔なんて見たくない。


先生なら分かってくれると思ったのに。




先生が何を考えてあんな事を言うのか、分からなかった。