Dear俺様教師【完】
-蓮 side-
『人は傷付いたら、誰かに助けて欲しいの!!誰かを頼りたいの!!私が・・・先生の事必要としているように、私も章吾のそんな存在になれたらなって思っただけなの!!!!』
『どんな形であろうと、章吾は私を必要としてくれてるの・・・好きって・・・言ってくれたの』
『だけど、章吾が私を抱き締めてくれたんです。私の為に土下座をしてくれたんです。謝ってくれたんです!!』
『章吾は本気だったんです。私はそんな章吾をもう一度信じたいんです』
実来の言葉が、ずっと頭の中でリピートしている。
俺は、実来を見てたつもりだ。
実来を守ってきたつもりだ。
だけど、俺は実来を逆に傷つけた。
別に実来を独占したかったわけじゃない。
誰も恋愛をするなとは言ってない。
終いには・・・
『先生に私の気持ちの何が分かるって言うんですか?!私は章吾を本気で愛してたんです!!先生にこの気持ちが分かりますか?!』
わかんねーよ。
ってか、分かりたくもない。
俺だって、、、、
裏切られた事があるからな。