Dear俺様教師【完】
「説明してあげたら??章吾君・・」
説明・・??
女子達は鼻で笑ってそう言った。
「仕方ないな・・これも真希の為だしな」
真希の・・・為・・・
「真希が俺に言ったんだ・・。「まだ実来が、章吾を好きだったらどうしよう」って・・・」
「真希が・・・」
「で、俺は言ったんだ。「そんな事はもうない」ってな」
そして章吾は、近くにあったベンチに座り、また話始めた。
「それでも真希が心配するもんだから、俺が提案してやったんだ。「実来に告白してみて、実来の反応を見ようか??」ってな・・・」
すべては、真希の為・・・。
「そしたら結果がこれだ。・・本当にまだ好きだったとはな・・。ほんと・・迷惑」
章吾が、別人に見えた。
こんなに残酷な人だったんだ。
「まぁでも・・俺が演技もして泣いたり、抱きしめてやったりしたから・・心が動いちまったのかもな。それはやり過ぎたかもなぁ・・」
「演・・・技・・・」
章吾の話し方は、全然感情がない話し方。
冷酷で、残酷非道・・。
「これに懲りてさ、実来も俺を諦めてよ。真希がまた心配しちゃうからさ」
「・・・・・・・」
「ねぇ、聞いてる??」
「・・・・・・・」
もう・・・
何も言葉が出てこない。
いったい・・私が何したって言うの・・。