Dear俺様教師【完】
「で、どうなんだい??」
「・・・・・・・いいよ」
私はそう返事して、おじさんの後ろを歩いた。
「この街のはずれに、小さなホテルがあるからそこでいいよね」
「・・・・・・・・」
私はただ、首を縦に振った。
こんな時に思い出したのは、先生の事。
先生、ごめんなさい。
せっかく味方で居てくれたのに・・。
私の為に、色々してくれたのに・・。
あんな事言って、もう先生に合わせる顔はない。
だから決めたの。
私自身が居なくなっちゃえば、いいんだって。
それなら真希も心配しないし、私もこんな気持ちから開放される。
ただ最後だから、このおじさんに私の全部をあげる。
こんなバカな私でいいなら。
おじさん・・・・楽しんでよ。
「ちょっと待った」
考え事をしながら、おじさんの後ろを歩いていたら、急に腕を掴まれた。
そして、どこかで聞いた事のある声だった。
私は、振り返って、その声の主を見た。