Dear俺様教師【完】
実来は振り返り俺を見た。
実来の目は、光を失い・・闇の中。
そんな目で俺を見ている。
「・・・・・先・・生」
聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声だった。
「な、なんなんだ君は!!」
隣に居た汚いおっさんが言った。
「こいつは返してもらうぞ」
「ちょ、ちょっと待て!!」
「ああ??黙って消えろ。このエロ親父が・・・俺の女に気安く声かけてんじゃねーぞ??」
「お、女ぁ・・??なんだ、男いたのか」
そい言っておっさんは立ち去った。
「帰るぞ。お前には聞かなきゃいけない事がいっぱいあるからな」
俺は実来の腕を引こうとしたが、実来は力を入れて、それを拒否した。