Dear俺様教師【完】
宍戸は、髪の毛を直しながら言った。
「先生、それよりいいわけ??・・聞く限り、先生とみ・・アイツって、関係ありじゃん」
「だったら何だ」
「認めるんだ・・。教師と生徒なのに??いけない事ですよね??常識的に考えて・・・」
「なぁ宍戸、そういう事がお前の言う常識的な事なら・・・・お前らが実来にやった事も"常識的"に考えて、犯罪じゃないのか??」
俺は、「常識的」を強調して言った。
「は??何のことすか??」
「人を騙すことって立派な犯罪だぞ??・・ましてや、その人を精神的に追い込むほどの騙しだったら・・・もっと罪重いかもな・・・」
「・・・・・ッ」
悔しそうな顔しやがって・・まだまだガキだな。
俺は鼻で笑った。
「校長とかに話したら、先生クビかもね・・」
「あ??あ~・・別に言いたきゃ言えよ。お前が校長や理事長に話したところで俺は何も構わないしな。死ぬわけでもないんだし・・・それより、俺がお前らの事警察に話す方がまずいんじゃないのか??なにせお前の場合は・・犯罪だからな・・」
「てめぇ・・・っ」
「そうなったら、橘のやつかわいそうだなぁ~・・犯罪者の恋人なんて・・あ、アイツも共犯かぁ・・だったら大丈夫だな」
「・・・・・最悪な教師だな」
「お前の好きにしろよ。じゃーな・・ただ、実来を今後傷つけたら、今度は命ねーぞ・・・授業、遅れないようにね、宍戸君っ」
そして俺は屋上を後にした。
あの時の宍戸の顔は、傑作だったな・・
だけど、あれくらいしてやらねーとな。
俺の気がおさまらねーからな・・・。