Dear俺様教師【完】
勉強をして、2時間が経った。
「ここの関数はこうなるわけなんだね??」
私は、数字を書きながら爽君に聞いた。
だけど、爽君からの返事はない。
「爽君??」
字を書くのをやめ、私は爽君を見た。
爽君は、窓の外の風景をボーッと見ていた。
「爽君??大丈夫??」
「・・・へ??あ~わりぃわりぃ!!何??分からないとこあった??」
「爽君どうかしたの??」
「いや、なんでもないって!!」
バタンッ!!
私は、参考書を勢いよく閉じた。
「実来??」
「爽君がそんなんじゃ勉強できない」
「実来・・・・」
「昨日から変だし」
「・・・・わかったよ。話すから」
溜め息をついた爽君は、観念した様子だった。