Dear俺様教師【完】
固まってる夢乃ちゃんに、爽君が聞いた。
「嫌いになった??」
爽君、これを聞くのが一番怖いはずなのに・・・・
黙っていた夢乃ちゃんの顔が、いきなり曇り始めた。
そして―――――。
「冗談じゃないわよ・・・」
「・・・・夢乃??」
夢乃ちゃんが、勢いよく立ち上がった。
「私を騙してたの?!酷いわ爽!!私がどれだけ爽の事好きだったかわかる?!だけど私が好きな爽は、頭が良くて優しくて、真面目な爽なの!!それと真逆な爽なんて大嫌いよ!!」
「ゆ、夢乃・・・」
夢乃ちゃんの言葉に、爽君は圧倒されていた。
だけど、私は違った。
「あの・・・・・」
私は、肩で息をする夢乃ちゃんに向けて言った。
「何ですの??」
「あなた、頭が良くて優しくて真面目なら、誰でもいいんじゃないんですか??」
「実来・・・・・」