Dear俺様教師【完】





-爽 side-



嫌いになったなら、もう何も言わず帰ろうかと思ったけど、実来が急に低い声で言い出した。




「あなた、頭が良くて優しくて真面目なら、誰でもいいんじゃないんですか??」


「実来・・・・」



夢乃が実来を睨む。


全く予想してなかった展開だ。



「どういう意味ですの??あなた」


「確かに、爽君は騙してたかもしれません・・・だけど、それはあなたとずっと一緒に居たいから、仕方なく偽りの自分をつくった・・・だけど!!「これじゃいけない。本当の自分であなたと接したい。」そう思ったから、勇気を出して言い出した事なんですよ??」


「実来、もうやめろ」


「そうだよ実来・・もういいって・・・・」


「先生と爽君は黙ってて」


「あなた、随分と偉そうなのね・・・」


「理想とかタイプとかなんと言ってるみたいだけど、そんなものだけで人を判断するなんて最低!!」


「さ、最低って!!ちょっとあなた、言わせておけば!!理想の何が悪いの??好きなタイプの人を恋人にしちゃいけないのかしら??」



実来と夢乃の言い争いはヒートアップしていった。



この話を持ち掛けた張本人の蓮兄さんは、黙って実来達の話を聞いている



どうすりゃいいんだよ!!!!








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