Dear俺様教師【完】





-実来 side-




爽君の部屋を出て、自分の部屋に戻る途中お手洗いに行きたくなり、1階まで下りた。



参考書をテーブルの上に置き、お手洗いに入った。





「ハァ・・・先生が・・本気で私に告白・・・・///」




ため息が出てきて、どんどん先生への気持ちが膨らんでいって・・・



お手洗いを済ませリビングに戻ると、見つけた姿に心臓が騒ぎ始めた。




「先・・・・生」


「ああ??」




先生が私の参考書片手に、ソファーに座っていた。


今さっきまで考えてた人が目の前に居るってこんなに焦る事だったっけ??



「か、帰ってたんですか??」


「まーな。ちゃんと勉強はしてるみたいだな」



昨日の事は無かったかのように普通の声で・・普通の表情で・・・参考書をペラペラめくって先生が言う。



「あ・・は、はい・・・///」



だけど私はそんなに大人じゃないから、この焦りをすぐには抑えられない。


今。今がチャンスなのに・・・


好きって・・


私も先生が好きって・・・言わなきゃ。


だけど、あまりの緊張に言いだせない自分が居る。


せっかく先生を信じてみようって、爽君に元気づけられたのに・・








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