Dear俺様教師【完】
「ま、勉強頑張れよ」
「は、はい・・・///」
先生はソファーから立ち上がり、私に参考書を渡した。
「ほれ」
「あ、ありがとうございます///」
上手く先生の顔が見れない。
だけど先生は、私の前から動こうとはしなかった。
そして頭の上から、少し低い先生の色気のある声が降ってきた。
「実来、俺を見ろ」
「・・・・いや・・あの・・・///」
「早く。見ないとまた襲うぞ??」
「そ、それは・・・」
私はゆっくり顔をあげて、先生を見た。
「俺の目を見ろって」
「は、はい・・・///」
そして先生は、少し柔らかな表情で言った。
「俺、昨日も言ったけど、俺の気持ちを冗談だとしか思えないならそれでもいい。ただ・・俺に告白されたなら覚悟しろよ??「本気なんだこの人」って絶対思わせてやるから。俺に振り向く覚悟・・しておけ」
そして先生は、私の髪の毛をクシャっとして、その言葉だけを残してリビングを出た。
もう立っているだけで精一杯だった。
「心臓が・・・・うるさいよぉ・・・///」
先生は本気なんだ。
そう実感したのは、私の心臓がそう語ってるから。