Dear俺様教師【完】
「どうなんだね??」
校長が、険しい表情で私に聞いてきた。
「あ、あの・・・」
どうしよう。
違いますって言いたいのに・・・
言葉が出て来ない。
私が答えに詰まってると、先生が低い声で言った。
「だから、これ合成だって何度も言ってるじゃないですか」
「え・・・」
ご、合成?!
ってか誰がこんな事を・・・
浮かぶ人物はただ一人・・・
―――章吾―――
「菅野先生、いい加減にして下さいよ。いいですか??これは合成なんかじゃないでしょう」
「どうしてそう決め付けるんですか??」
「実はね、君たちの噂は、ちょくちょく流れてたんだよ」
「俺達の噂・・・」
先生もそれは知らないといった様子。
「ええ。ある生徒がね、岡田実来という生徒が、あなたのマンションに入る姿を目撃してるんですよ。その噂があってすぐこれだ・・・・合成だと言われても、信用出来ますか??普通」
「なるほど。なら、俺達に何らかの恨みを持ってる人が、その写真を合成させて、校長に送りつけたんですね」
「だから君!!とぼけるのもいい加減にしなさい!!」
教頭が怒鳴りだした。
私は何も出来ずに居た。