Dear俺様教師【完】
-蓮 side-
朝の8時半。
俺は学校へ行く準備をした。
この用事が終わったら、真っ先に実来に逢いに行こう。
もう教師じゃなくなるんだ。
俺は自由に、実来に逢いに行っても誰も文句は言わない。
これで・・・いいんだ。
「さて、行くか・・」
車のキーを取り、俺は家をでた。
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"ガラー"
「おはようございます」
「おはようございます」
職員室に入るなり、ほかの先生達が俺を見る目はいつもと違っていた。
ある一人を除いては。
「おはようございます!!菅野先生!!」
「あ・・吉野先生。おはようございます」
前、俺と夜の街を見回りに参加した、気さくな28歳の歴史担当、吉野和馬。
アゴヒゲが似合うガッチリした体型の先生だ。
「ちょっといいですか??菅野先生」
「あ、はい・・・・」
吉野先生は、職員室をでて、俺を屋上に連れてきた。