Dear俺様教師【完】
-実来 side-
「10時かぁ・・・」
なんか時間が経つのが遅い。
さっき9時だったような気がするんだけど・・・
朝ごはんを済ませ、台所で片づけを始めていた。
「あ、洗濯もしなきゃ・・・」
そんな独り言を言っていると、突然携帯が鳴った。
「誰だろう??」
ディスプレイには知らない番号。
先生でもない。
とにかく、電話に出た。
「はい。もしもし」
『岡田さんか??』
「はい。岡田は私ですけど・・・あの、どちら様ですか??」
『おいおい!!歴史の先生を忘れるなよ~!!』
「歴史・・・・え?!吉野先生??」
電話の相手は、歴史担当の吉野先生。
何で吉野先生が私の電話番号を・・・
「あの、この番号どこで??」
『そんな事は今どうでもいい!!』
いやいやよくなから!!
「どうしたんですか??」
『菅野先生が、全体集会で、挨拶するぞ??』
「挨拶??って何のですか・・・・」
『今回の事の謝罪と、退職の話だ・・・・・』
退職?!
もう処分が決まったって事?!
ちょっと早すぎない?!
しかも謝罪って・・・・。