Dear俺様教師【完】





「それってどういう事ですか?!」


『処分はすでに昨日のうちで決まって、菅野先生にも告げられていた』



先生・・・なんで何も言わないの?!



『君には、この集会が終わってから言うつもりだったらしい・・・菅野先生は、苦しむのは俺だけでいいんです。なんて言っていたが、本当にそれでいいのか??菅野先生の想い、受け取らなくていいのか??』


「先生の想い・・・・」


『聞いてやれ・・・これが、菅野先生が本気で君を守ると決めた決意の表れだ・・・』


「え・・・・」



そして、吉野先生の声がしなくなったと思ったら、いきなり先生の声が聞こえた。


だけど、それは私に向けられたものではなく、何かマイクで話をしてる。


その時にわかった。




吉野先生は携帯電話を手に持ち、先生が挨拶する時間を狙って、私に聞かそうと・・・


私は、先生の声に耳を向けた。


電話から聞こえてくる先生の声だけで、先生がどんな表情してるかすぐわかる。


余裕ある笑みで、話をしている。


いつもの自信家の先生の声だ。








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