Dear俺様教師【完】
-蓮 side-
俺は名前を呼ばれ、舞台に立った。
そして、一度・・・全校生徒を見回し、息を大きく吸った。
「この度は、健全なる学業の場に、このような騒ぎを起こしてしまい・・申し訳ありませんでした。全ては私の責任です」
ちらほらと生徒がザワザワし始めた。
「そして、わたくし菅野蓮は、本日をもってこの学校を退職となりました。皆様、短い間でしたが、お世話になりました。」
俺は一礼をした。
謝罪もした・・・退職の挨拶もした。
残すは、俺が実来を本気で守るっていう意思をこいつ等に伝えること。
俺は顔を上げ、口を開いた。
「皆様ここで一つ、私の話を聞いてください。」
「菅野先生!!なんですか急に!!早く壇上から降りて下さい」
教頭の話は無視だ。
今、この場しかないんだ。
「俺は、岡田実来を愛しています」
"ザワザワ"
「菅野先生!!ちょっと君何を!!」
「だけど彼女は、俺の事をどう思ってるか分かりません。俺達は付き合ってもないし、体の関係ももちろんない。それを信じるか信じないかはお前ら次第・・・。」