Dear俺様教師【完】





まだまだ言いたい事はある。




「俺が彼女を家に誘ったり、積極的に彼女に近づいた。だから彼女は何も悪くない。俺がすべて引き起こした事。さっきも言ったように、俺達は本当は付き合ってはいない。だけど忘れるな・・・・俺はアイツを愛してる。だから、俺がこの学校を去ってから、アイツを傷つける奴がいれば、俺は容赦はしない・・・・・・以上です。」




俺は再度一礼をして、舞台の下に降りた。




「菅野先生。あなたって人は・・・・いい加減にしていただきたい」


「別にいいじゃないですか・・・もうこの学校の教師じゃないんですし、最後の最後くらい、俺の想いを全校生徒に知ってもらいたかったんですよ」


「いや~!!感激したよ菅野先生!!あんたが言うとやっぱ迫力がある。これで生徒達もたぶんおとなしくしているでしょう!!ハハハ!!」


「吉野先生!!何を訳の分からない事を!!」


「こら君達も!!集会は終わりですよ!!ささ!!教室戻った戻った!!」




生徒指導の先生の声が体育館に響いて、生徒達は足を玄関に向ける。




「吉野先生。本当にありがとうございました。これから、岡田のところへ行ってきます」


「いやいや何の!!でも、まだ行くのは早いんじゃないんですか??」


「え??」




吉野先生は、二カっと笑い俺に言った。




「どういう意味で・・・・・・」



"バンっ!!!!"



いきなり、体育館の玄関が勢いよく開いた。








< 311 / 328 >

この作品をシェア

pagetop