Dear俺様教師【完】





「先生!!!!!!!!」




聞き覚えのある声。


愛しい奴の声。


体育館の玄関には、息を切らした実来が立っていた。




「実来・・・・・なんで・・・」


「ね??まだ行くのは早いって言ったでしょ??」




実来は、俺の姿を見つけるなり、走って俺に近づいてきた。




「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・先生・・・」


「実来・・お前何してるんだよ」




すると実来は大きく息を吸って、俺に向かって言った。




「私も先生が好きなの!!!!先生ずるいよいつも自分だけ!!」


「実来・・・」


「「俺の責任です」とか「俺が引き起こした事です」とか!!何で自分のせいばっかりにするんですか!!!!事を引き起こしたのは全部私でしょ?!何で自分だけ悪者になるんですか!!」


「お前なんでそんな事まで・・・・」




すると吉野先生が、自分で持っていた携帯をブラブラさせて俺に見せた。


そういう事か・・・。




実来はいきなり走り出し、舞台にあるマイクを取った。



「あいつ何を・・・」








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