放課後の歌



「陸、上・・・く・・・なんでっ、ヒック」


「早く言えよ、」


「え?」


「ずっと好きだった。お前の歌、毎日聞いてた・・・

俺が放課後部活してるのだって、お前の歌聞くためなんだ。
下からじゃ、顔まで見えなかったけど、前原と、雰囲気似てて何故かお前ばっかり目がいって、

俺がすきなのは、あの歌ってたヤツだって、

学校中さがしたけど、いなくて、その、だから・・・」


君はわたしを抱きしめながら、そういう。

私はめがねをとり、彼の背中に手を回す。

「大好きです。陸上君が、だいすきです・・・」


そう口にしていたんだ。


「・・・俺の方が、大好きだっ・・・」


君はそういって、優しく私にキスをした。

唇を離すと、お互い顔を見合わせ、

笑みをこぼし、


もう一度キスをした。










これからもずっと、


大好きです・・・





END


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