†君､男～Memory.. limit of grief～

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『三送会・割り当て表』


時期はもう卒業間近。
3年生の高校生活最後となる大きな行事。。


そして卒業式を迎える前に1・2年生は3年生を送る為、
三送会という名を借り、3年生に
思い出を残してもらいたく行われている。



生徒会役員はもちろん
その三送会を成功させるために
いろいろなイベントを考えていた。


「じゃー役割はこれで決定で…
　司会者とかはもう決まってるから」


「あんさ、一つ提案なんだけど」


慎は話を切り出す。
何？と恵は訊いた。


「この間の文化祭でミニライブしたでしょ？
　あれかなり好評だったんだよね」


「あっ私のクラスもすごいって言ってた」


「だろ？三送会もやらない？」


ふーんと頷きかけた恵は
すぐ我に返る。
そのときにはもう誰もが賛成と言っていた。


「決定！じゃよろしくねレイン」


2度とやらないと思っていた恵だが、
それは油断していたのだろうか…。
結局する羽目になってしまった。