†君、男~Memory.. limit of grief~



 『For fear of frail
   ~弱さを恐れて~』



「“弱くも私が知っていた愛
振り向こうとはしなかった
雨と一緒に泣いた空は
聞きたくなどはなかった


私が望んだ全てを
それは誰もが笑うモノ
祈り続けた物ならば
私は天使になればいい


一色想った儚き夢は
混ざり合ってはいけなかった
一色想った冷たい涙は
混ざり合うことをしらなかった


その目で君が見せた思い出が甦る
その先に見えるこの気持ち降り注ぐなら


もう一度だけ呼びたい”



変わったのは私で
私が貴方から離れた
怖くて不安で孤独で
けど弱いのは見られたくないの


壊れそうな思いをいつまでも
混ざり合うことのない空へ
壊れそうな心握り締めて
混ざり合う前に消えてしまえ


もう一度だけ好きになりたい



Why ever didn't you say so?


Where ever have you been



本当は貴方も
変わっていたのね…


折らないで、優しさは私が見つけるから


一色想った儚き夢は
混ざり合ってはいけなかった
一色想った冷たい涙は
混ざり合うことをしらなかった


今君が見せた思い出が甦る
その先に見えるこの気持ち降り注ぐなら


もう一度だけ呼びたい」




初めて気づいた…


私の周りには
私を見てくれる人がいる。


私を知る人がいる――…



前と違う私がいる。
きっと強くなれる。



「…ッ」


歌い終わった恵の目からは
涙が溢れていた。


拍手喝采、光が眩しいくらい。



「…ありがとう」


私はもう少し、
この場所で頑張りたい。



そう、心から誓える―――…




< 135 / 482 >

この作品をシェア

pagetop