†君、男~Memory.. limit of grief~







「入学式も歓迎会も終わったし…。
 次の体育大会まで少しお休みだけど、
 レイン…」


「何?」


生徒会室にいた恵と慎、燐。
どうやらさっきからシャーペンの先を
机に何回も何回も当てている姿が
気になっていたようだ。
「あぁ…」と適当な返事をして
また繰り返す。



「何かあったの?」


「アハハハ…」


苦笑いをしてごまかす燐。
一方の恵はもう何処を見ているのか
分からないぐらいボーっとしていた。
その時である…ドアが開いた。


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