†君、男~Memory.. limit of grief~







5月上旬。
最近燐は悩まされていた。



「佐伯先生、ここ教えてください!」




「佐伯先生は何処の
 大学だったんですかー?」



朝から麻耶の勢いは
止まることを知らなかった。


休み時間、数学の授業中。
優介に会える時はずっと喋っていた。


それを見ていた燐は
無関係でも何故か苛立ってくる。
すべては恵を考えて。



そして昼休み。
疲れきった燐は一人
中庭でお弁当を食べる。


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