†君、男~Memory.. limit of grief~



朝だから貴方を見つけられる。


朝じゃないと貴方を見つけられない。


曇った空でも我慢する。
だから…夕日だけは…



「着いたぞ」


「…」


外に出ると同時に冷たい風が
体を突き抜ける。



あの時と同じだ―――…


雲と雲の隙間から出る太陽の光。
私は再び、感動するの―――


でも違うことが一つある。



今はあの時になかった感情が
とても強くあること。



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