†君、男~Memory.. limit of grief~








「コレどこに置いたらいいですか!?」



「都宮先輩!こっちお願いします」


体育祭前日の金曜日。
生徒会室は目が回りそうなぐらい大忙しだ。


優介も会議で手伝えないため、
余計に手間がかかっていた。



「レイン、ちょっと買出し
 行ってきてもらってもいいか?」


「分かった、何?」


恵は朱鷺からメモを預かり
お店まで走っていく。


外はあまりにも静かだった。


生徒会室が慌しすぎるからかもしれない。
恵は解放されたかのように
ため息をついて途中から歩き始めた。


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