†君、男~Memory.. limit of grief~


「何?」


腕を掴まれた恵は
それを振り払う。


「何?って、こんな時間に
 一人は危ないだろ。送ってくから」


「―――…」




あまり貴方と関わりたくない。


それが正直な気持ちだった。



近づけば、貴方と別の誰かが
話している姿は見ていて辛い。


貴方を見なければ、
見なくてすむのに…。





< 183 / 482 >

この作品をシェア

pagetop